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地域おこし協力隊・後藤さん

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白石市で地域おこし協力隊として活動をされている後藤さん。後藤さんが白石市に移住し、どんな想いで活動をされているのか、これからどうしていきたいのか伺いました。

色んな人生を歩んできたストーリー

それでも諦められなかった自分の≪地域を盛り上げたいという想い≫

宮城県の松島で生まれ育った後藤さん。地元を離れ北海道の大学へ進学しました。

大学院生の頃に起きた東日本大震災をきっかけに地元への気持ちを募らせ、北海道での就職を決めていましたが、仕事を蹴って地元宮城へと戻ってくる大きな決断をしました。

 

地元が好きで、地元のお祭りが好きで、地域のお祭りに若い人たちが少なくなっている現状に危機感を感じ、地元を盛り上げたいと思い、バイトをしながら勉強を始めます。

その後色んな仕事を経験するも、地域を盛り上げたいという原点に戻り、松島で観光ガイドにチャレンジをします。新しい人と繋がり案内する楽しさを感じつつも、仕事としていくことの難しさに直面します。違う方法はないか探していた所、今の地域おこし協力隊の仕事に出会い、これだと思いすぐに応募したそうです。

≪素直・誠実・繋がり≫を大事に育んできたご縁

-色んなお仕事をされて今の仕事に出会ったのですね。

実際に地域おこし協力隊の仕事をチャレンジしてみて、難しかったことは何ですか?-

 

紆余曲折ありながら協力隊の仕事に巡り合い、わくわくしながらやっていこうと思っていた矢先にコロナが流行り始めてしまい、予定していたことが次々とできなくなってしまって、こういう状況で何ができるんだろうとかなり悩みました。考えてちょっとやってみても全然うまくいかなかったり、コロナ渦なので人になかなか会いに行けず、話したいけど話せないという状況にもどかしさもありました。最初は少し孤独でしたが、自分でどうにかするしかなかったです。

 

-それでも諦めずに続けてきたのは何が支えになっていたのですか?

これまで色々ありながらも30歳の時に仕事を辞めて、その時に自分がやりたいことをやろうって決めたんです。その気持ちで始めているのでやめるという選択は全くなかったです。

最初はうまくいかないもどかしさはありましたけど、自分のやりたいことをやれている感覚がありました。自分が目指している所にゆっくりでも進んでいる感覚がありました。

周りからみたら「1歩も進んでないじゃん」って思われるかもしれないけど、自分の中では半歩でも進んでいる感覚があるので、その思いを信じてやってきました。

 

-なるほど。強い思いが後藤さんを前に進めていたんですね。

 どういうことを意識して地域の人と関係性をつくっていったのですか?

地域の人との関係性を作る上で、直接会いにいって顔を合わせることを意識してずっとやっていました。そして必ず1回だけではなく、何度も会いにいくということを大事にして地域の人との繋がりをつくってきました。

 

自分の人生の中で大事にしている理念が「素直、誠実、繋がり」の3つなので、それは人と接する中での軸になってます。良いことも悪いことも、素直に包み隠さず伝えたり、それを受け手側が感じとったりすることって人との間でとても大事だと思っているので、素直さを自分は意識しています。そして物事に対しての誠実さが無ければ、相手とは本当の意味で繋がれないと思っていて、お互いやりたいことがあった時に素直に誠実に向き合うことで、その人と心から繋がることができるんです。そうすることでお互いの点が線になって、お互いのやりたいことを一緒に心から目指すことができると思うんですよ。

 

ワクワクと語ってくれた未来への希望。

人と人を繋げ、繋がりが生む価値を形にしていきたい

-3つを軸に人と繋がりを育まれてきたんですね。素敵ですね。

 これから白石でどんなことをやっていきたいですか?

白石の魅力はやはり人だと思っています。とても面白い人たちがたくさんいるんです。街のために、未来の子どもたちのために何か残したいと思っている人たちがたくさんいらっしゃるので、同じような思いを持った人達と一緒にやれるのがベストだなと思っています。自分はそんな人達の繋ぎ役になりたいです。それぞれの点を線にして、最終的に大きな面にしていくようなイメージです。

何かやりたいという思いを持った人たちが繋がることで新しい何かが生まれたり、1が10になっていくこともあると思っているんです。そういう繋がりを生む場所を作って、繋がりが生む力で地域をよくしていきたいです。

 

-繋がりを生む場所って素敵ですね!

 どんな場所を作っていきたいのですか?

人と人がリアルに触れ合う拠点を白石で創りたいです。白石から日本全国に広がっていったら良いなと思っています。人の心が充電されたり、心が解放されたりする状態が良いので自然の中に拠点があるのが理想です。

 

また、その拠点に市内の色んな人達が集まってきて地域のハブになるような場所にしたいです。

地域の人たちと地域外の人たちが交流することで、自分が作る拠点をきっかけに白石を好きになってもらったら嬉しいです。

白石で頑張っている人達を是非紹介したいですし、まずは僕に会いに来てほしいなって思ってます(笑)

 

自分が作る拠点が未来を考えている若者や漠然とした不安、孤独感を抱えている人達が少しでもハッピーになれたら嬉しいです!

———後藤さんプロフィール———

大手家具メーカー、スポーツメーカーで販売スタッフやチーフを経験。宮城県の地域活性を志し、フリーの観光ガイドとしてお客様に地域の魅力を伝えることを経験。現在は、白石城の甲冑体験や観光推進事業の主担当者として、白石市の地域活性業務に日々奔走している。自身を「あしがるさん」とブランディングし地域事業者や 地域住民との関係構築を大切に精力的に活動している。

地域おこし協力隊・後藤<span>さん</span>
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